先輩の話

私がバイクに乗りたいって思うようになったのは先輩の影響です。
彼女は私の大学時代の先輩でした。その時私は園芸サークルに所属していたのですが、その時の先輩がバイク好きだったんです。
園芸サークルとバイクというのがまったく結びつかなくて、最初はまさかその先輩がバイクに乗るなんてことは知らなかったのですが、
その先輩の話を聞いているうちに、だんだんと私もバイクに乗りたいって思うようになったんです。
今から思うと、あの時あの先輩に会っていなかったら、きっと私の人生も大きく変わっていたんだろうなって思います。
その先輩がバイクに乗っているっていうことを知ったのはその園芸サークルに入ってしばらしくしたころでした。
それまでは別に先輩もわざわざ自分からバイクに乗っているということは言っていませんでしたし、
大学にはバイクに乗って来ていなかったので、バイクに乗っていることすら知りませんでした。

ところが、ある時、先輩の家に遊びにみんなで行くことになり、その時に初めて、先輩がバイクに乗っていることを知ったのです。
先輩の部屋に入ったら、棚の上にヘルメットが置いてあったのです。私はそれが先輩のだとは思わず、
先輩がつき合っている彼氏のヘルメットなのかなって勝手に思っていたのですが、誰かがそのヘルメットのことを聞いたら、
先輩が、自分のだって言うんです。それで、彼女がバイクに乗っているということを初めて知って驚きました。

しかも、その先輩が乗っていたのは大型のバイクでした。確かに彼女は背は比較的高くてすらっとした感じの人だったので、
大型バイクでも乗りこなすことはできたと思います。でも、園芸サークルでの先輩のイメージというのは、
とても物静かで穏やかな感じだったので、そのギャップにびっくりしたのです。

その頃の私は、普通の人たちと同じように、バイクというと荒々しいもの、
男の乗り物というイメージばかりが先行していて、それに先輩が乗っているというのが今ひとつぴんと来ませんでした。
でも、その時に先輩が颯爽とバイクに乗っている姿を見て、何となく私は魅力を感じてしまったのです。
ひょっとしたら自分もバイクに乗ったら楽しいかもしれない、別の世界を垣間見ることができるかもしれない、
なんてことを思ったのも、その先輩の姿を見たからだったのです。

話を聞いてみると、彼女がバイクに乗ろうと思うようになったのは、その時つき合っている男の人の影響だったみたいです。
その彼がバイカーで、彼のバイクの後ろに乗っているうちに、バイクの面白さに気づき、
それからバイクに乗りたいと思うようになったのだとか。何となくその気持ちもわかる気がしました。
そして、自分もそういう気分を味わいたいなって思うようになったというわけなのです。

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