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最近のバイクではあまり見ないキックスタートとは

キックスタート

中古車市場ではまだまだありますが、現行車種でキックペダルが搭載されているバイクが少なくなりました。
有名バイクとしては先日ファイナルエディションが販売されたヤマハSR400でしょう。
カワサキW650やホンダCB400SSはキックスタートとセルスターターの併用されています。また、50ccバイクにもあります。

キックスタートとは

キックペダルによるエンジン始動は、キーを回してかけるセルスターターと比べて手間がかかります。
手順としては、キックペダルを足で勢いをつけて踏み込み、歯車を介してクランクシャフトが回りエンジンが始動する仕組みです。
メリットとしては、バッテリー上がりでも押しがけによってエンジンをかけられること。セルスターターではできません。

ケッチンとは

途中まで足を踏み込んだキックペダルが逆転して跳ね返ってくる現象です。中途半端にキックスタートすると発生しやすくなっています。
とても危険な現象で、体ごと飛ばされる、骨折やねんざといった大けがをするといったことも。
対策はキックペダルに全体重を乗せて思いっきり踏み抜くことが大切です。
排気量の大きいエンジンは、シリンダー内の圧を抜くデコンプレッションが必要になります。
その圧を抜くデコンプレバーをヤマハSR400とSR500が搭載されていて、キックペダルが重い時にレバーを引いて圧を抜くことが可能です。
自動で圧を抜くオートデコンプを搭載したバイクもあります。

なかなかエンジンがかからない場合

3、4回やってもエンジンがかからない場合は、シリンダーにたまった混合気を抜くため少し待ったほうがいいと言われています。
混合気が多くなるとプラグの点火不良や、ケッチンが起こりやすくなるからです。

セルスターターが主流の現代では、珍しい方法ですが、旧車や絶版車に乗りたい人は、キックスタートの方法を覚えておくといいでしょう。
正しい手順でエンジンをかけてバイクライフを楽しみましょう。